自分の人生のミッションを明確にする
今日は、ミッションを定めるステップを紹介したいと思います。
勤めている会社のミッションや行動規範は皆さん知っていると思います。覚えてはいなくても何度も見たことがあるでしょう。
ところが、自分の人生のミッションは考えたことがないという人も多いのではないでしょうか。
あるいは、「家族を幸せにする」、「子供を大学に行かせて成人させる」など、働く理由は考えたことがあるけれども、自分の人生の使命や自分が社会に存在する意義について明確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。
自分史を振り返る
まずは、物心ついた時から今日までの自分史を振り返ってみることをおすすめします。
これまでの自分の人生を振り返ることでそのときに考えていたことや夢だったこと、やりたいと思っていたことがフラッシュバックのようによみがえってきます
子供の頃や学生時代などの若い頃に抱いていた夢やなりたかった職業は、本当に自分がやりたいものであることが多いです。
時代背景や経済の状況、会社や人との縁に恵まれなかったことなどによりあきらめざるを得なかったことは、ある程度社会経験を積んでシニア世代になった時にこそライフワークとして取り組むべきものかもしれません。
人生曲線を描く
自分史を振り返りながら、人生曲線を書いてみるのもいいでしょう。
横軸を年齢、縦軸をモチベーションの高低として、それぞれの年齢の時点でのモチベーションをプロットして折れ線グラフを描いていきます。
この時にモチベーションには定義はなく、自分が感覚的に意欲が高かったかどうかを思い出して描いていきます。
そしてプロットした点に吹き出しで、その時に主に取り組んでいたことや当時の状況を書き出していきます。
そうすると、自分が何に取り組んで、どういう状況でいるときにモチベーションが高まっていたのかがわかります。
反対にモチベーションが下がる要因も見えてきます。絶対にやりたくないことを把握することも重要です。
ネガティブな体験を社会問題解決のミッションにする
また、このモチベーションが下がったときが社会の構造問題や多くの人が困っているようなことが要因である場合があります。
そうした社会問題を自分が解決してより良い社会にしていくことがミッションになる場合もあります。
これは、自分が体験したネガティブな体験を糧にして、社会をより良くしていこうとするものですのでとても強い思いになります。
例えば、パワハラを受けてモチベーションが下がっていたことを思い出して、パワハラを受けない働き方ができる社会づくりに貢献することをミッションにするというようことです。
私のミッションも会社や上司と考え方が合わなかったり、煩わしい人間関係に左右されずに誰もが自分らしく働ける社会にしていきたいという思いが土台になっています。
強みを活かして社会貢献する
自分の強みを活かして社会貢献していくことがミッションになるケースが多いので、強みの分析も重要です。
自分では何が強みかはわかっているようでわかっていないものです。常に謙虚であることを美徳とする日本のカルチャーがそうさせているのかもしれません。
これまでに時間をかけて取り組んできたことは強みであることが多いです。一般的に1万時間仕事として取り組むと100人に1人の専門性が身につくと言われています。おおよそ4年間従事することで1万時間に達します。
また、他の人ができないのに自然とできてしまうことや他の人から凄いと褒められることも自分では気づいていない強みですので、他の人から過去に言われたことも思い出してみましょう。
強みは以下の書籍の読者特典でも確認することができます。
トム・ラス著『「向いてる仕事」を見つけよう』(ダイヤモンド社)
トム・ラス著『さあ、才能に目覚めよう 新版』(日本経済新聞)
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その他の要素
大切にしている価値観もミッションを形成する要素になります。どんなことに重きを置いて生きているか、これから生きるうえで何を大切にしていくかを考えてみましょう。
その他に趣味や好きなこと、時間も忘れて没頭してしまうことも書き出してみましょう。
お金があってもう働かなくても良いとなったあとにやりたいことは何かを想像してみましょう。それこそが本当にやりたいことであるかもしれません。
アウトプットした宝の山を仕分けする
これらの作業で思い出した「実現したい夢」や「なりたい自分の姿」は、頭に思い浮かんだらすぐに付箋に書いて張っておいたり、スマホのメモ帳アプリに書きだしておくことをおすすめします。
せっかく思い出したことも人間は少し時間が経つと忘れてしまうものです。潜在意識が働いて、頭に思い浮かんだものは宝物ですので忘れずにすぐに書き出しましょう。
そして、たくさん出てきた付箋やメモをジャンルごとに仕分けしてみましょう。ある程度、方向性が見えてくると思います。
家族も共感するミッションを掲げて家族で取り組む
最後に最も重要なことは、こうしてアウトプットしたミッションの候補について、仕分けしていく段階で家族の視点を入れることです。
そのミッションは家族も幸せになることかどうか、家族の共感を得られることかどうかが大事なポイントです。
家族も共感するミッションを掲げて、家族で一緒にライフシフトに取り組んでいきましょう。