人生曲線(3)

前回の続きです。

40代半ばの頃です。人生2回目のモチベーションMAX期で仕事も順調だった矢先にまさかの難病診断を受けました。2か月の入院療養と営業から内勤への職場変更を強いられ、モチベーションは一気にどん底まで低下しました。ところが、ピンチはチャンスの裏返し。このピンチの療養期間に自分の人生をじっくりと考える時間を得たことで、別のモチベーションが大きく沸き上がってきました。

時間は有限

入院をしていると、時間がたっぷりとあります。手術後に症状が落ち着いてくると今後のことをじっくりと考えるようになりました。また、病院内での娯楽はTVで映画を観るか、本を読むかということぐらいしかありませんので、映画をたくさん観て、本をたくさん読みました。

まず、考えたのは人間の体はいつ何が起きても不思議ではない、当たり前のことですがいつか必ず寿命が来る。人生は有限だということを痛感しました。こうして幸いにも手術が成功しましたが、手術前は何度も不安な気持ちになりました。健康な体は当たり前のものではない、いつ思い通りにならなくなるかわからないということを感じました。

限られた残りの時間をどう使うか。これは映画を多く観ている中で、ヒントがありました。何本も観ていると、映画のメッセージや伝えたいことが何なのかが考えながら観るようになっていました。そこで気づいたことは、どの映画も共通して、「人生をどう生きるか」ということをテーマにしているように感じました。映画の作り手は、「少ない人生の時間を自分らしくどう生きるかこそが重要だ」ということを伝えようとしているのではないかと勝手に解釈しました。

会社依存から脱却し、家族と幸せに生きる

さて、これを自分に置き換えたときに、自分の残りの人生をどう生きるかということを考えました。仕事を通じて社会に貢献することにとてもやり甲斐を感じてはいたもののサラリーマンではどうしても会社や上司の都合で動くことになります。自分の思いと会社の利害が一致しないこともあり、そういうときに上司とぶつかります。上司との考え方が違うと上司と合わないと感じるようになり、人間関係の悩みが大きくなります。残りの人生でこうした悩みに時間を割くことはもったいないと思うようになりました。会社内の人間関係や組織調整に費やす時間をもっと社会貢献できることに使うべきではないか。それが自分が裕福になることにも繋がるのではないかと思うようになりました。

また、家族との時間が私にとってはとても大切であることに気付きました。長時間労働や休日出勤で会社に労働力と時間を提供することよりも家族との時間を大切にすべきだと考えました。特にそれまでは会社内の円滑な人間関係のための飲み会に多くの時間と資金を使っていました。健康にも良くありませんし、かなりの時間とお金の浪費ですので、社内の人との飲み会には参加しないことを決めました。

個人ビジネス中心のファミリーライフへのライフシフト

こうして、会社依存から脱却し、家族と自分が幸せになるために生きていくことを決めました。そのためには、会社中心のサラリーマンライフから個人ビジネスを中心としたファミリーライフにライフシフトしていく。ライフシフトのために何をすべきかを考え、行動に移していきました。そのモチベーションは再びMAXになりました。

このあとの行動については、また追々書いていきますね。今日は、難病になってモチベーションが一旦下がったもののピンチをチャンスに変えて、ライフシフトに向けてまたモチベーションMAXになった話しでした。