人生曲線(2)

昨日の続きです。横軸に幼少期から現代までを時系列とし、縦軸にモチベーションをプロットしていきます。モチベーションの定義はなく、自分で考えるモチベーションを感覚的にプロットして良いそうです。これにより、自分は何を大切に生きてきて、どういう時にモチベーションが上がるかが分析できるとのこと。

40代前半で2回目のモチベーションMAXがきたあとに波乱が待っていました。

まさかの難病診断と入院

車で家族旅行をしていた時でした。ちょっと肩が凝るなと思っていたのですが、最初は長時間ドライブだからだと思っていました。ところが、肩こりはしつこく手のしびれもありました。行きつけの整形外科でリハビリをしても全くとれません。ちょっとおかしいなと思って、母親も通っていた少し大きめの整形外科に行きMRIをとりました。

診断結果は「頸椎後縦靭帯骨化症」とのこと。難しすぎて聞き取れなかったのですが、先生が紙に書いてくれました。指定難病で悪化するかわからないが悪化した場合は歩けなくなると言われました。原因は現代医学ではわからず、薬もない。治すには手術しかないが、一旦悪化した神経は元には戻らないとのことでした。

まさかとは思いましたが、何日かすると足もしびれていることに気づきました。1か月たったときには駅まで歩くペースが遅くなってきました。営業活動で外交中に足が動きずらいときもありました。これは早く対処しないとまずいかもと思いました。更に大きめの病院に行って相談しますが、手術をした方が良いのか、また、手術する場合はどういうやり方が良いのか明確な答えはでませんでした。

本で調べたり、父の知り合いのお医者さんに相談したりして、東京で有名な整形外科がわかりました。とても人気がある先生で診察の予約は2か月先でした。その間にどんどん状態は悪化してきて、めまいや足がつりやすくなったりしました。最初に診断を受けたときからは4か月が経過していました。ようやく予約した日となり、診断いただいたところ手術した方が良いとのこと。手術すれば治ると明確に言っていただき、手術する決断をすることができました。

手術は3か月後です。この間、病状は悪化していきました。ウォーキングで行ける距離がどんどん短くなってきます。ある時は途中まで調子良かったものの帰ってくるときにつらくなりフラフラの状態で家までなんとかたどり着いた時もありました。また、電車の中で立っていることもつらく、朝の通勤時間は座れないことも多いため、電車の中でアブラ汗が止まらず、会社に到着したら医務室で寝込んでしまった時もありました。

手術前の入院まであと1週間となったときに症状は一段とひどくなりました。入院前の最終出社日には、会社にたどり着くのがやっとで会社についたとたんに医務室で寝込み、最後の挨拶をすることができずに途中で帰ることになってしまいました。なんとか帰宅したものの、その後、部屋からマンションのエレベーターまで行くのもつらくなってしまい、意識がもうろうとして体が震えだしました。熱も出てきました。

予定より1週間早く入院することになりました。ちょうど、手術の予定が入っていたので、今考えると早めに動いて予約を入れておいて本当に良かったと思います。後から先生に聞いたのですが、私のように短期間で急激に悪化した場合には神経はなかなか元に戻らないとのことでしたので、手術が遅れていたら、手術後も歩くのがつらいままだったかもしれません。運よく、悪化したところで手術となったため、手術の2週間後にはほぼ元の通りに歩けるようになっていました。

こんな感じで、手術前から1か月の入院と自宅療養をさらに1か月、計2か月間会社を休まざるを得なくなりました。仕事に対するモチベーションは一気に下がりました。

ところが、入院していると時間は目一杯あるため、本や映画をたくさん見ました。いろいろと自分の人生を考えることができ、別のモチベーションが沸き上がってきたのです。

また、長くなってしまったので、続きは次回にしますね。