不動産物件の検討は、いつでも下りるつもりで

資本主義なので不動産会社も儲かる必要がある

不動産投資の初期段階で、信頼できる不動産会社かどうかを見極めるにはどうしたら良いでしょうか。

不動産会社と言えば、海千山千のこわもてで、もしかしたら騙されるかもしれないというイメージが強いかもしれません。

少し大袈裟に勝手なイメージを書いてしまいましたが、半分当たっているかもしれません。

しかし、それは資本主義である以上、仕方がないことであるとも言えます。

不動産会社も、営利企業なので儲からないと継続していけません。

一般的には、次のビジネスにつなげるため単発の取引で儲けを出すことを優先して、信頼を失うようなことはしないでしょう。

しかし、不動産の場合は取引の回数が少なく、特に初期段階の投資家であれば、長期的に付き合って、何度も取引をする可能性は低いとみなされてしまっているかもしれません。

また、1回の取引での儲けも大きく、次のことなど考えずに手段を選ばない行動をとるインセンティブが働きやすいとも言えます。

決して騙そうとしているわけではないのですが、ビジネスを成立させるために、不動産会社の不利になるようなことはあえて言わないようにするということは十分にあり得ることだと思います。

ここらへんは、大人気漫画『正直不動産』を読むと良くわかります。

リスク回避のために勉強する必要あり

したがって、身を守るためには、ある程度、自分で勉強してリスクに気付くようになる必要があります。

気付いたリスクを突っ込んで確認し、隠していることがないか、上手くごまかされていないかを確認していく作業は、避けて通ることができません。

こうしたリスクに気が付いて、不動産会社に指摘できるようになるためには勉強が必要です。

少なくとも50冊は、不動産投資に関する本を読む必要があるでしょう。

いや、100冊は必要だとも言われています。

それから、信頼できるメンターや先輩を作って、いつでも相談して聞けるようにしておくというのも大切なことです。

こうして理論武装して望むというのが、不動産会社との付き合い方です。

いつでも検討を下りる心づもりでいる

それから大事なこととして、いつでも検討をやめて、取り下げる準備をしておきましょう。

最初のうちは、どうしても物件が欲しくて買えそうな物件を見つけたらその物件に固執してしまいがちです。

しかし、自分で気づいたリスクを指摘した際の回答が、曖昧だったり、ごまかすような回答で、強引に進めようとする姿勢が見えたら、すぐにでも検討を取りやめるべきです。

そのように下りようとしたときの反応を見て、その会社や担当が信頼できるかどうかがわかるように思います。

こちらが下りようとした時に、他の物件を探しましょうと言ってくれる人は、それなりに信頼できると思います。

または、こちらが気づく前にこれはリスクがあるのでやめましょうっと言ってくれれば尚良いですよね。

注意しなければいけないのは、そのリスクを認めた上で、リスクがないように説得しようとする場合です。

どうしてもこちらの方が情報や知識が浅いところがありますから、上手く話されると納得してしまうこともあるかもしれません。

そうした場合も、しっかりと調べたり、メンターや先輩に聞いたりしながら自分で納得するまで確認しましょう。

細かいことを言い過ぎて、面倒くさい顧客にならないように注意する必要はありますが、決して焦らずに慎重に物件検討は進めましょう。