残業は百害あって一利なし

残業時間が長すぎる問題がライフシフトのネックになる

日本人は本当に残業が好きですよね。

昨日は19時半に切り上げて帰ったのですが、オフィス内ではまだ大半の人が残って仕事をしていました。 

当然のことですが、残業することで、自分のために使える時間が少なくなります。

睡眠時間をしっかりと確保することを前提とすると一定の時間には寝床に入らなければいけませんので、残業すればするほど自分の時間がなくなります。

サラリーマンがライフシフトをしていくうえで残業時間が長すぎる問題が大きなネックの一つであると考えますので、今日は、残業について考えてみました。

残業のデメリット

私が考える残業のデメリット4つをあげてみました。

  • 夜には仕事のスピードが落ちる
  • 自分のために使う時間が減る
  • 睡眠時間が削られる
  • 夕食の時間が遅れる

➊夜には仕事のスピードが落ちる

夜には思考力が落ち、作業スピードも落ちます。そんな中で仕事をしていても進捗が悪く非効率です。

ミスの可能性も高まります。ミスをするとそれを取り返すのにまた膨大な時間を取られます。

➋自分のために使う時間が減る

家に帰ってからの自分の時間が減ります。ライフシフトしていくためには、副業や自分のビジネス構築のためにやることが山ほどあります。

そうした活動ができなくなるとライフシフトが進みませんので、会社中心のマインドから切り替えることができずに、また残業が増えるという悪循環に陥ってしまいがちです。

➌睡眠時間が削られる

睡眠時間の確保は健康維持のために最も重要なことです。睡眠時間を確保するためには寝床に入る時間を決めて、その時間になったら他のことをやめて寝ると決めることが大切です。

しかし、残業が増えるとどうしても夜の時間に自分のための活動をする時間が少なくなり、つい、ある程度切りのいいところまで進めたいと思うと寝床に入る時間が遅くなってしまいます。結果として、睡眠時間が削られてしまいます。

そうすると、次の日には睡眠不足のまま出社することになり、仕事の効率も落ちますので、また残業しなくてはならなくなります。

➍夕食の時間が遅れる

食事の時間が遅れることも健康には良く有りません。早い時間に食事を済ませてから就寝することで、胃の負担が和らぎますし、睡眠の質も良くなります。

残業のメリットは何もない

残業するメリットは何かと考えてみました。効率が悪いながらも仕事が進む、仕事をやっている感を上司にアピールできる。こんなことぐらいでしょうか。

でも、これも実はデメリットです。

長時間仕事に取り組むことで仕事が進んだような気になりますが、翌日の朝にやったほうがよほど効率的です。

夜遅くまで残業して、寝不足のまま、出社しても午前中は使い物にならないということもあるのではないでしょうか。

やはり、早く帰ってしっかりと睡眠をとって翌日の朝からバリバリと仕事を片付けていくほうが成果も上がると思います。

仕事をやっている感アピールは、これこそ一番良くないことです。しかし、実態として、上司が帰るまでは自分も残って上司にやっている感を見せていることが多いのではないでしょうか。

しかし、これも自分ではアピールしているつもりでも上司の評価はまったく高まらないものだと思います。

残業時間が多く、たくさんの業務量をこなしてるようでも評価が低いことは良くあります。そんなケースでは、本当に求められていることと違うことをやっている可能性があります。本当に必要なことに集中して成果を出したほうがよほど良い評価になることでしょう。

また、やっている感アピールは、成果が出せていないときほど頑張っている姿勢を見せないといけないと思いがちです。

ところが、そんなことを考えるよりも成果を出すにはどうすべきかを考えることの方がよほど有益です。

上司が帰る前に帰りづらいとか、成果が上がっていないから残って働かないといけないなんていう気持ちは今すぐに捨てたほうが良いですね。

そんなときこそ、早く帰ってリフレッシュし、頭の働きを良くするほうがよほど効果的です。

また、帰宅途中や家の中で良いアイデアが思い付くこともあるでしょう。

まとめ

このように百害あって一利なしの残業ですが、何故か日本の会社から残業がなくなることはありません。

個人的には、上司の考え方次第だと思います。上司自身が夜中まで働くスタイルで実績を築いてきた人だと、その部署は夜遅くまで仕事をするカルチャーが形成されます。

一番上の上司の考え方が中間管理職に伝播し、帰りにくい雰囲気はすぐに形成されてしまいます。

そんな大人たちが築いてきた無駄な長時間労働の文化が、この日本の低成長の要因の一つではないかと感じます。

いち早く、この残業スパイラルのループから抜け出さなければなりませんね。