若手の退職

一緒に働いていた30歳のS君が退職しました。ベンチャー企業に行くそうです。有名国立大学出身で、頭は切れるし、仕事への取り組みも真摯で超優秀でした。何よりも人当たりが良く、調整も得意です。

大手企業にこうした優秀な人材をつなぎ留めることが相当に難しくなっているのを感じます。変化のスピードが早く、先が見通しにくい世の中で大手企業であっても安定しているとは限りません。また、40〜50代の役席者が多くおり、意思決定に異常に時間がかかります。自分の考えや意見を通すことも難易度が高いです。ある程度のスキルを身に着けたら、もっと働きやすい環境で実力を発揮したくなる気持ちはよくわかります。

そういうわけで、他に行くところがある若くて優秀な人から辞めていく状態です。

この状況下、優秀な若手がどんどん抜けていきますので、残った方はどんどん働きにくくなっていくことが想定されます。年齢とともに仕事のスピードは衰えていきますが、若手と同じようなスピード感で成果が求められるようになります。早期に成果を出す必要があるため、長時間労働も強いられます。

そうなったときに、心を病んでしまう前に辞めるあるいは休むという選択肢をとれるように準備しておく必要があります。強みを活かしたライフワークの収益ビジネス化。複業による収入源の分散を本業を続けながら準備していきたいですね。