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世界的な株安基調
ここのところ金融マーケットが荒れていますね。NYダウは30,000ドルを下回り、年初につけた高値から20%以上の下落で弱気相場入りしています。日経平均株価も下げ基調で26,000円を割れました。
世界的な株安の要因は、米国利上げの影響による景気後退懸念です。インフレ抑制と景気維持の両立が難しいことがよくわかります。
英国の政策混乱が市場の不安心理をもたらす
また、英国は金利上昇(債券安)とボンド安に見舞われています。こちらは、インフレによる金融引き締め局面にも関わらず大型減税を打ち出し、財政悪化懸念と信認低下により英国売りが進んでいます。28日に慌ててイングランド銀行が英国債の緊急買い入れを実施し、金利は急低下(債券高)と乱高下しています。金融政策と財政政策がチグハグで混乱をもたらしている様相です。
こうした英国金利の乱高下を受けて、米国金利も足元で下落。予想変動率が高まっています。米国株式市場の予想変動率である米VIX指数も高まっています。VIX指数は、恐怖指数と呼ばれ、指数が高まると大きく下げる相場となることがあります。現在は指数は30を上回っていて警戒感が拡がる水準です。
予想変動率の上昇は大きなマーケット変動の予兆?
債券価格や株式価格の予想変動率が大きくなってくると、リスク資産を圧縮する動きが拡がります。大きな株式下落のようなマーケット変動が起きる前触れのようなところがありますので要注意です。
為替もドル円は為替介入後に再び円安になっています。ドル高圧力が値強いです。しかし、こちらもマーケット動揺すれば、反転ドル安となる可能性もありますので注意が必要です。