テクニカル・リセッション

今日の気になるニュースです。ライフシフトにつながる気付きがあるかもしれません。

米国の4~6月の実質国内総生産(GDP)が28日に発表され、年率換算で0.9%減でした。1~3月が年率換算で1.6%減ですから2四半期のマイナス成長ということになります。

GDPの2四半期の連続マイナスはテクニカル・リセッションと言われています。リセッションは景気後退のことですが、米国では正式には全米経済研究所がGDP以外の小売販売額等の指標も総合的に見たうえでリセッション入りを判断します。したがって、GDPの2四半期連続のマイナス成長だけでは、正式なリセッションとは判定されずに”テクニカル”・リセッションというわけです。

バイデン大統領は、雇用が好調なことを受けて「景気後退とは思えない」とのコメントです。FRBのパウエル議長も27日のFOMC後の記者会見ですでに米国経済はすでにリセッションしているのではないか?との記者からの度重なる質問に対して、「米経済がいま不況に陥っているとは思わない」繰り返し答えています。

株式市場は、こうしたリセッションの懸念がありながらも、インフレ抑制とFRBの利上げペース鈍化見通しによる楽観的な値動きです。NYダウは前日比332ドル高と二日続伸。

一方で米国10年債利回りは前日比約0.1%下がり2.6%台。為替は一時1ドル132円台まで円高が進んでいます。

原油の動きや消費者物価、企業決算等も良く見ておきたいですね。