ライフシフト活動につながる情報共有です。
就業期の働き方が多様化するマルチステージモデル
これまでの3ステージモデルでは、就業期が大学卒業から定年までの期間に固定されていました。また、その期間の中で働く会社も、一社に固定されていることが多く長期雇用が前提の仕組みでした。
これからのマルチステージモデルでは、雇用は流動化します。既に現在でも若い人は終身雇用を前提にずっと新卒で入社した会社で働いていくと思っている人は少ないのではないでしょうか。転職によるキャリアアップ、専門性の向上を目指す動きはますます進んでいくでしょう。
また、専門性をより高度化したり、これまで携わってきたビジネスと異なる分野に進むために一旦、仕事を休んで大学院やスクールで学ぶことも一般的になってくると思います。学習期が10代だけでなく、就業したあとにも入ってくるわけです。
一方で、これまでは長期の余暇は老後に限られていたものが、キャリアチェンジの間に長期休暇し世界観を変える旅に出たり、出産や子育てに合わせて長期休業することもより一般的になるでしょう。余暇の取得が分散することが想定されます。
会社との関係が希薄化する一方で家族との関係が濃密に
こうしたマルチステージでは、会社との関係が希薄になるでしょう。終身雇用の時代とは違って、出世のための忠誠心は低下し、会社内での人脈の重要性も低下していきます。
そこで、会社との関係よりも重要になってくるのが、家族との関係です。妻や子供、両親との関わりが濃密になることが予測されます。また、家族との良好な関係に基づくライフシフトによって、より幸せな人生となっていくでしょう。
サラリーマンライフから自分の強みを活かしたインディペンデントプロデューサーとして活きていくライフシフトにおいては、家族と暮らす時間が多くなると思います。インディペンデントプロデューサーとして働くには、自宅がビジネスの拠点となることが多いことでしょう。住居は会社の近くである必要はありません。
収入の確保と生活費への配分も共に暮らす家族との相談は不可欠です。こうした、住居や生活に関して家族と共に将来を形成していくことになります。
家族と行うことでビジネスの拡大スピードが上がる
また、特に妻と一緒に行うことの効果が高いと思いますが、個人ビジネスは家族と一緒に行うことで相乗効果が大きくなると思います。
まず、単純に一人でやるよりも労働力が倍になります。それから、私はこの効果が最も大きいと感じていますが、自分とは違った視点での気付きやアイデアが出てくることがあり、一人でビジネスを行う場合よりも上手くいくケースがあります。こうしたことから家族とともにビジネスを行っていくことで拡大スピードがアップします。
また、家族を社長とした法人を設立してビジネスを行うことで税務面のメリットを享受することもできます。副業として始めた当初は会社勤めが続いていると思いますので、家族を社長とすることで会社バレが防げます。
このように、ライフシフトはサラリーマンライフからファミリーライフへのシフトであるとも言えるのではないでしょうか。