地政学的リスク

今日の気になるニュースです。ライフシフトにつながる気づきがあるといいですね。

地政学的リスクとは、地理と政治に関する社会問題や軍事的な問題をきっかけに世界経済に影響を与え、金融マーケットにもたらされる不確実性のことを言います。

2001年の同時多発テロ後によく使われるようになった言葉だと思います。ロシアのウクライナ侵攻もそうですし、近年では中国の南シナ海近辺での活発な動きを指して地政学的リスクと言われていました。

今日3日に米下院議長のペロシ氏が台湾を訪問すると発表され、一気にリスクが高まりました。米国の要職である下院議長の台湾訪問は25年ぶりとのこと。

当然、中国は反発し、習近平主席は「火遊びは身を焦がす」と強い言葉で警告、南シナ海での軍事演習を開始し、一気に緊張は高まりました。

ペロシ氏が無事に台湾に到着したことで、金融市場は落ち着いた動きを見せています。米長期金利が上がり、為替は円安に動いていますが、この動きは、FRB高官がインフレ抑制に向けたタカ派的発言を受けてのものと思われます。

この後、中国が共産党大会、米国が中間選挙がありますので、お互いに弱腰しの姿勢を見せられなかったということでしょう。具体的に紛争となるようなことが起きなければマーケットへの影響は限定的かもしれません。