『起業メンタル大全』を読んで、副業に必要な起業家メンタリティを育む

今回は、副業を行うにあたって重要な起業家としてのメンタリティについて書かれた本をご紹介します。

著名なブロガーで8冊の書籍の著者でもある立花岳志さんの『起業メンタル大全』(2022年、自由国民社)です。

立花さんもサラリーマンとして働きながらブログを始めて独立起業した方です。

そんな立花さんが、個人ビジネスで起業するうえでのメンタルの持ち方について書かれています。

非常に再現性の高い内容となっており、情報発信を行ううえで大切にしたい基本的なことも書かれていますので、是非、自分の活動にも取り入れていきたいと思います。

投資と副業のハイブリッド戦略でライフシフトの準備をする

前回までに、投資は長期・積立でインデックス投資信託に投資することが重要であることを書いてきました。

一方で、インデックス投資信託による運用だけでは、サラリーマンからのライフシフトは目指すことは厳しいかもしれません。

しかし、投資と並行して副業を始めて、個人ビジネスとして育てていくことで幸せなライフシフトが実現できると思います。

人生100年時代を自分らしく幸せに生きるためには、副業を始めて、その副業をライフワークに育て上げることが重要です。

副業が軌道に乗り出せば、定年前に起業して定年後の人生を生きていくライフワークとすることができます。

定年後に、自分の個人ビジネスをライフワークとして働くことができれば幸福度が高まっていくのではないでしょうか。

そのためには、投資と副業とを並行して行うことで、幸せなライフシフトを実現していきたいですね。

副業を始めるうえでは起業家メンタリティを持つことが重要

副業を始めるうえでは、まずは気持ちの持ち方が重要です

副業を行う際のメンタリティは、起業家のメンタリティであってサラリーマンのそれとは180度異なります。

会社の看板がないなかで、超零細の個人ビジネスとして始めるのですから起業と同じメンタリティで取り組む必要があります。

また、将来の起業も睨んで副業を始めるわけですから、起業家のメンタリティを持って副業に取り組むべきでしょう。

起業家のメンタリティを持って副業に取り組むことで、副業が軌道に乗った際にはサラリーマンをリタイアして、スムーズに起業していくことができると思います。

起業家のメンタリティについて書かれている『起業メンタル大全』

このように副業を始める場合に必要となる起業家メンタリティについて、サラリーマンから起業してブロガー・著者として活躍されている立花さんの著書が大変参考になります。

本書は、必ずしも楽観的なことばかりが書かれているわけではありません。

起業した後に待ち受ける厳しいことや大変なことも書かれていて、そういう時のメンタルの持ち方についても書かれています。

また、日々の行動が重要であり、その行動は習慣によって継続されるものであるので、習慣化についても重きを置かれています。

それから立花さんはブログや書籍の執筆で起業されていますので情報発信において重要なことについても書かれています。

起業家のメンタル

起業家のメンタリティとして最も大事なものは「覚悟」です。

起業によって自由を得られますが、一方で結果に対する責任は100%自分が負うことになります。

そこがサラリーマンとの決定的な違いです。

サラリーマンは、結果に対する責任を上司や会社がカバーして守ってくれますが、起業すると自分が結果に対してすべての責任を負うことになります。

その「覚悟」が必要であるということについて本書では書かれています。

「覚悟」を決めるためには「なんとかやっていけるだろう」という自信の裏付けが必要です。

その自信の裏付けを得るために、サラリーマンをしながら副業という形で最初は初めて、徐々に自信を付けていく準備期間が必要であることが書かれています。

起業は毎日の行動の積み重ね

起業は毎日の行動の積み重ねであるとして、行動を習慣化することに重きを置かれています。

睡眠を重要視して、睡眠時間を確保することについて書かれています。

また、しっかりと睡眠して脳が活性化している朝に創造的な活動を行うことや健康管理の重要性についても触れられています。

こうした生活習慣とすることで、活動している時間の効率を上げることができるということです。

日々、勉強して進化していくために読書を行うことを習慣化することも書かれています。

それから、副業で行っている起業への準備期間において、会社での仕事を前向きに取り組むことも大事であるとのことです。

そういった準備期間を経て、起業に向けて成長していことができるということですね。

このように、日々の行動を習慣化して積み重ねていくことで、起業に向けたメンタリティが育っていくことになります。

書かれていることを実行に移すことはそれほど難しいことではありませんので、非常に再現性が高いと思います。

是非、日々の生活の中に取り入れて、習慣化していきたいと思います。

情報発信について

現代では、起業家にとって情報発信が必須であると書かれています。

そして、情報発信はブログ、Twitter、Facebook、Youtubeと全方位で行うべきだとのことです。

特に私が感銘を受けた点は、情報発信の内容に関して、本当に読まれるコンテンツを作ることについて書かれている部分です。

誠実な記事を書き続ける、そして、それを読み手のベネフィットに繋げる。

テクニックのことではなく、情報を発信するうえでの根本的な原理原則のことを立花さんは書かれています。

発信する内容が誠実で読む人の役に立つものであること。

基本的なことではありますが、そのように情報の質を上げて、社会に貢献することが重要であることをあらためて考えさせられました。

起業家の心得

最後に、本書では起業について、大きなビジネスを始めるわけではないということを書いてあるところも特徴の一つです。

起業は個人ビジネスで小さく始めて、忙しくなりすぎないように行うことがベストであると述べられています。

大きな収益があがった場合でも更なる収益を狙うのではなく、またあらためて次のステップを踏むために自分が成長することが大事であると書かれています。

目標も最初に大きな目標を立てずにやりながら軌道修正していくべきであるとのことです。

ビジネスは、実際にやってみないとわからないので、進めながら軌道修正していき、徐々に成長していく。

そういったことが重要であることをあらためて認識できます。

必ずしも、順風満帆にいくことばかりではないということを踏まえて、そういった時のメンタルの持ち方が書かれている点が非常に現実的であり、共感できる部分です

まとめ

本書は、起業のメンタリティについて、「覚悟」を決めること、また、順調に進むことばかりではないので、そういった場合も想定して気持ちの準備をしておくことが書かれています。

また、習慣化を重要視しており、日々の行動を習慣にして、積み重ねていくことで起業に向けて進んでいくことが書かれています。

習慣化について書かれていることは、実行することがそれほど難しいものではないので、日々の自分の行動に取り入れることができる再現性の高いものとなっています。

そして、立花さんの強みである情報発信については、誠実で読み手の役に立つ内容であることの重要性が書かれています。

基本的なことですが、発信する内容の質を高め、読み手に価値を提供することが大事であるとあらためて考えさせられます。

このような起業に対するメンタリティを育みながら、副業に取り組んでいきましょう。