『香りが脳を支配する』 香りで脳を「いい気分」にして夢を叶える

毎朝、「将来なっている自分」の姿を頭に思い描き、言語化したものを読みあげるようにしています。

いわゆる「アファメーション」ですね。

そうすることで、潜在意識に願望が刷り込まれていき、日常の行動が、願望達成のためのものになっていきます。

また、潜在意識が働いて、ふとした瞬間に願望達成のためのアイデアが思い浮かびます。

問題なのは、朝に「アファメーション」を行った直後には、「将来なっている自分の姿」が頭に刷り込まれていますが、時間が経つにつれて、その効果が薄れていってしまうところにあります。

せっかく潜在意識に刷り込んだのに、一日、日常の行動をしていく中で、願望が薄らいでいき、自信がなくなってしまったりすることもあります。

そうなると、ネガティブなマインドが脳を支配し、願望を叶えるための行動が滞ってしまいます。

このような、悪循環を避けて、常に前向きでポジティブな気持ちで行動したいものです。

今回は、「アファメーション」の効果を発揮して夢を叶えるためには、香りが効果的であるということについて書かれた書籍をご紹介します。

香りが脳を支配する(2022年、クローバー出版)。著者は、潜在意識アロマ開発者の森江帆乃香さんです。

脳科学、生理学、心理学の見地で研究と実践を重ね、独自メソッドである「潜在意識アロマ」を開発されました。

現在では、予約が取れない人気アロマサロンを経営されています。

本書では、香りが脳に与える刺激について書かれています。

その刺激を利用することで、ネガティブな感情を取り除き、潜在意識を書き換えることができるとのことです。

特に40代以上になると、体の不調やメンタルが落ち込むことがあるので、なるべくネガティブな感情は除去したいものです。

願望を実現するために、「将来なっている自分」を潜在意識に刻み込み、夢を叶えていきましょう。

本書では、香りを活用した「アファメーション」のやり方が具体的に書かれていますので、「アファメーション」の効果を高めて、ポジティブに活動したい方にお奨めです。

香りは脳を「いい気分」にする

香りは意志の力を使わなくても、嫌な気分を「いい気分」に変えることができるというすごい力を持っていると書かれています。

確かに、嫌な気分でストレスが溜まっている時に、良い香りを嗅ぐと気持ちがリラックスした経験があります。

これは、香りが0.2秒以下で脳の感情をつかさどる機能にまで伝わる人間のすごいメカニズムによるものです。

脳には扁桃体という、生命維持するのに良いものかそうでないかを判断し、それを「快」か「不快」かでアウトプットしてくれるところがあります。

安心とか嬉しいとか、不安とか恐れとか、感情が生まれる部位として脳の中でも大切な場所です。

扁桃体は感情の中枢と言われています。

香りを嗅ぐと、0.2秒以下で扁桃体に情報が届き、「快」か「不快」かの判断を、理性の損得勘定抜きにアウトプットしていくということです。

香りの粒が、嗅覚を通して脳に情報を送ると、感情の中枢である扁桃体にダイレクトに刺激を与えます。

その伝達速度は、0.2秒以下と言われています。

その速度は、痛みの伝達よりも早く、そのため嗅覚は人間の感覚の中でも最も本能的な感覚と言われています。

嫌な気分になっている時には、扁桃体は「不快」のシグナルを出しています。

香りはそれを変えることができるとのことです。

好きな良い香りを嗅ぐことで、一瞬で扁桃体を「快」の状態にして脳をコントロールすることが出来るということです。

好きな香りを嗅いで、脳が「快」の状態であることを保つことで、良い気分のまま行動することに繋がります。

夢をかなえる「アファメーション」のやり方

本書では、具体的に、香りを使って潜在意識を書き換えていくやり方についても紹介されています。

潜在意識を書き換えるカギは、扁桃体を「快」の状態にして、なりたい自分を脳の海馬に記憶させていくことであると書かれています。

これを繰り返すと、香りを嗅いだ瞬間に、やりたい未来がすぐにフラッシュバックして、どんどん行動できるようになるということです。

やり方は簡単で、好きな香りを嗅ぎながら鏡に向かって「アファメーション」を唱えるだけです。

「アファメーション」は、自分自身に対して行う肯定的な宣言のことです。

繰り返し行うことで、潜在意識が書き換わり、目標達成を促すという手法です。

アメリカの多くの優良企業やNASA、国防総省などでも採用されて、効果をあげていると言われています。

ポイントは、3つです。

  • 主語を自分にすること
  • 肯定的な言葉だけを使う
  • 過去形又は現在進行形ですでに達成した文章とすること。

鏡の前で実施することも大事なことです。

鏡は、神社の祭壇にも必ず備えられていて、願いを叶える不思議なパワーを持っていると考えられているとのことです。

鏡の自分に向かって、なりたい自分をしっかり宣言することで、潜在意識に入りやすく、願いが叶っていくと言われています。

これを自分の好きな香りを嗅ぎながら行っていきます

本書では、願いの種類に応じたおすすめの香りが紹介されています。

私は、夢を叶える際に効果的とされているオレンジの香りを嗅ぎながら、毎朝「アファメーション」を行っています。

まとめ

40代以上は体の変調やメンタルの落ち込みによって、行動が停滞してしまうことも少なくありません。

夢を叶えるためには、そういったネガティブなことを排除していき、ポジティブに行動をし続ける必要があります。

本書では、ネガティブな要素を取り除いていくために、香りを使うことが効果的であるということが紹介されています。

感情の中枢である脳の扁桃体に良い香りの刺激を与えて、「快」の状態にしていく。

そして、脳を「快」の状態にしたうえで、願いを唱えることで、潜在意識に願いを記憶させていく。

こうして、潜在意識に願いを記憶させていくことで、好きな香りを嗅いだ時には脳が「いい気分」になって、潜在意識が働き、ポジティブな行動ができるようになっていくということです。

良い香りを嗅ぎながら、鏡の前で「アファメーション」を行うことを、毎朝の習慣に取り入れて、夢を叶えていきましょう。

関連記事

強い願望を持って潜在意識に毎日種まきする

朝時間を有効活用することで活動の量と質を上げる

潜在意識が生み出す宝物のアイデアはすぐにスマホにメモしよう