FXはやはりリスク高いと痛感した一日

ライフシフトにつながる情報共有です。

今日は金融マーケットに影響するニュースが目白押しで相場変動の大きいジェットコースターのような一日でした。

米FOMCは0.75%の利上げを発表

まずは、米国の利上げです。米国連邦準備理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で3会合連続の利上げを発表しました。利上げ幅は0.75%と通常0.25%の3倍です。

ここまでは、ある程度予想されていた通りです。やや想定外だったのは、今後の利上げペースの見通しが大幅に引き上げられたことです。22年末の見通しが前回3.4%のところ4.4%と1%も上振れ。23年末は、前回3.8%のところ4.6%となりました。

FRBがインフレは根強く続く見通しを持っていて、今後も大幅な利上げを続けることを示唆しました。また、パウエル議長は景気後退を避けながらソフトランディングすることは難しいとコメントし、あらためて景気後退の可能性が市場関係者に意識されました。

これを受けて、株式市場は下落、安全資産の米国債券は上昇(利回りは下落)で反応しました。NYダウは522ドル安、10年米国債利回りは一旦3.6%まで上がりましたが、3.5%台前半まで下がっています。

日銀は金融緩和政策を維持

次は日銀の金融政策決定会合です。日銀は大規模な金融緩和政策を維持することを発表しました。8月の消費者物価指数は前年同月比2.8%上昇し、日銀が政策目標とする2%を上回りましたが、賃金上昇を伴わないこの物価上昇は一時的なものと見ているようです。

日米の金融政策の違いがあらためて鮮明となり、為替は一時、145円台まで円安が進みました。

日本政府と日銀がついに為替介入

大きなサプライズはこの後です。政府と日銀はついに為替介入に動きました。24年ぶりの介入とのことです。先週から為替介入を示唆するコメントはありましたが、実際に介入することはないのではないかとの見方が多かった中で、サプライズとなりました。介入はないであろうとの見方が多かったこともFX投資家を中心とした投機筋の円安を誘っていましたので、この介入はサプライズとなり急激な円高反応となりました。

145円まで進んでいた円安が一転して140円までの円高になり、1日で約5円の値幅となりました。ドル買いポジションを持っていたFX投資家は損失が出たのではないでしょうか。これまでの円安で大きな利益を得ているとは思いますが、こうしたサプライズで大きく損失するリスクもあるのがFXトレードです。

読めないリスクはとらないことが鉄則

今日のように、FOMCと日銀の政策決定会合まではある程度予測されたと思いますが、為替介入の予測は難しかったと思います。急激な値動きですので逃げることも難しいです。

FX、仮想通貨はリターンも大きいですがリスクも大きいです。また、思惑で大きな値動きとなることがあり、リスクが理論的に説明しづらく読みづらいところがあります。

読めないリスクはとらないことが鉄則です。米国株指数や米国債券指数のETF(上場投資信託)をコアに米国個別株やリートを組み合わせる分散投資が王道です。