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基準地価が発表され、住宅地が31年ぶりに上昇
20日に国土交通省から2022年の基準地価が発表されました。全用途の全国平均が前年比0.3%の上昇。そのうち、住宅地の全国平均は0.1%の上昇でしたが、上昇は31年ぶりです。
上昇した都道府県は14と前年から倍増しています。ただ、やはり増加しているのは14だけという感じですね。首都圏や地方中核都市とその周辺が上昇していて、それ以外の東北や四国は下落が続いており二極化が進んでいます。
都市近郊の広い間取りが人気に
都心部は価格が上昇が続いており、マンション価格も高騰しています。一方で、コロナ禍で在宅勤務が増えたこともあり、都心からやや離れた郊外でも通勤の苦労が少なくなっているため郊外の人気が高まっているようです。間取りも広い戸建てでゆったりと自然も楽しみながらというのがコロナ禍以降のトレンドです。
今回の基準地価も、やはり神奈川や埼玉などの郊外都市の上昇が大きく目立ちます。鎌倉市が1.3%上昇、茅ケ崎市が2.5%上昇、川口市が2.4%上昇という感じです。
空き家再生も郊外エリアが狙い目
昨日、紹介した空き家再生も都市郊外の物件が狙い目です。バブル期前後に住宅不足解消のために建てた戸建てが空き家となってしまっているケースが多くあります。比較的、都心部よりも低い価格で購入できます。一方で都市郊外であっても、人口は多いですし、賃貸需要は十分にあります。
基準地価に表れているように、地方都市は苦しいのですが、中核都市は上昇してます。価格が上昇しているのは住みたい人が多いということです。なかでも中核都市の周辺の郊外都市が比較的価格が安く人気となっているのでおすすめというわけです。
石器時代から人が住む国道16号線
首都圏でいうと国道16号線エリアでしょうか。このエリアは、昔から人が集まってくるエリアのようで、そのことを研究された書籍もありますのでご紹介します。
柳瀬博一著『国道16号線「日本」を創った道』(2020年、新潮社)によれば、地形が良く旧石器時代から人が住み着いているとのことです。その後、武士の時代になり、頼朝や家康によって発展してきたのはご承知の通りです。
人は住みやすい場所に引き寄せられるのでしょうから、現代の郊外人気も歴史を遡れば、当然のことなのかもしれませんね。