気になる金融マーケット情報です。ライフシフトにつながる気付きがあるかもしれません。
FRB(米国連邦準備理事会)がFOMC(米連邦公開市場委員会)で米国政策金利の誘導目標を0.75%利上げする決定をしました。0.75%の利上げは6月に続き2ヶ月連続になります。通常利上げする場合は0.25%ですから大幅利上げが続いたことになります。
市場は、1%の利上げではなく、大方の市場予想通りの利上げ幅だったことを好感し、一旦は株高で反応しています。また、パウエル議長は記者会見で「金融政策のスタンスがさらに引き締まるにつれて、引き上げペースを緩めることが適切となる可能性が高い」と述べました。利上げペースは鈍化するであろうとの解釈が多くなっているようです。
ダウ平均は前日比1.4%高、ナスダックは前日比4%強高と今年最大の上げ幅。日経平均はやや伸び悩み前日比0.35%の上昇でした。
一方で、景気後退の可能性も意識され、米国長期金利は2.7%とほぼ横ばい。為替は135円台と円高になっています。
住宅市場は金利上昇を受けて需要が鈍っています。またIMFは世界経済の成長予測を下方修正しています。そのような中での大幅金融引き締めですから、軟着陸は難しいのかもしれません。インフレ抑制を重視しすぎて景気を冷やすシナリオも十分ありそうです。
米株の値動きはFOMC直後だったため好反応を示しましたが、日経平均や為替の動きが冷静な見方を示しているような気がします。