今日の気になるニュースです。ライフシフトにつながる気付きがあるかもしれません。
経済産業省と金融庁が支援のもと、キリンホールディングスやソニーなどの大企業が「人的資本経営コンソーシアム」を設立すると報じられました。官民共同で人的資源を有効活用する戦略ということでしょうか。
想定されている企業間連携の仕組みとしては、以下のようなものがあげられています。
- リスキリングの先進的な事例の共有
- 兼業や副業の促進
- 投資家との対話
リスキリングとは、技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、新しい知識やスキルを学ぶことです。 似たような言葉でリカレント教育というものがありますが、こちらは職を離れて幅広く新しいことを学ぶことを指し、リスキリングの方が職に就いたままより仕事に直結したスキルを修得するという感じでしょうか。
人生100年時代にはライフシフトしていくために学び直しは必須となってきますので、企業内で提供されるリスキリングの教育制度は積極的に参加していきたいですね。
兼業・副業の促進については、社外での経験を通じて社内では修得できない知識や経験を企業に還元することを期待されているようです。また、優秀な人材ほど兼業・副業の許容が会社選びの重要な要素ですので、企業側は兼業・副業を積極的に進めることで人材引き止めにもなるようです。
兼業・副業については、厚生労働省がガイドラインを公表しており、「労働者が労働時間以外の時間をどのように利用するかは、基本的には労働者の自由」とした裁判例をあげたうえで、労働者と企業の双方にメリットがあり、「人生 100 年時代を迎え、若いうちから、自らの希望する働き方を選べる環境を作っていくことが必要」と言っています。
このように官民共同でライフシフトを促進するような政策を打ち出していますので、自らのライフシフトに結びつくように積極的に活用していきたいですね。気を付けなければならないのは、時間と労働を企業に提供するための勉強や兼業とならないように注意です。