老後のお金の心配をなくし、人生のミッションにチャレンジしていく

自分のミッションをやり遂げるために、チャレンジしていくためには、お金の心配をなくすことが重要です。

お金の心配があると、ついつい目先の仕事に捉われてしまい、本当の人生のミッションを見失ってしまいます。

老後の生活にお金の心配がなくなれば、思い切って、ミッションをやり遂げるためにやるべきことに集中して。チャレンジしていけるのではないでしょうか。

今回は、お金の心配をなくすために、どのような準備をしておくべきかを考えてみました。

置かれている環境や得意なことなどによって、打てる対策は異なると思いますが、ある程度、汎用的に検討できるように書いています。

是非、参考にしていただき、気付きやヒントとなることがあれば幸いです。

生活費と年金受給額とのギャップを埋める戦略

まずは、年金の受給額を把握することです。

生活費の想定額に対して、自分がいつからどれだけ年金をもらえるのかを確認します。

次に、年金受給額では生活費に足りない分を埋めるためにはどうするかを考えます。

不足分を賄う方法として考えられる対策は、以下の4つがあります。

  • 「つみたてNISA」や「IDeCo」で貯蓄する
  • インカム収入を生む資産を持つ
  • 個人ビジネスで収入を稼ぐ
  • 雇用される

それぞれについて、詳しく見ていきます。

➊「つみたてNISA」や「IDeCo」で貯蓄する

一つ目として、「退職金」や「つみたてNISA」や「iDeCo」を活用して貯まった資金を取り崩すことが考えられます。

一般的に、日本では「退職金」は年々、減っています。

今後の日本企業は更に低成長となることが想定されますので、「退職金」も更に少なくなってしまう可能性があります。

より多くの資金を貯めて備えるためには、「つみたてNISA」や「iDeCo」を活用して、一定の資金を確保しておきたいところです。

早い段階から「つみたてNISA」や「iDeCo」でコツコツ資金を積み立てておくことで、貯蓄を増やしていきたいですね。

最初は、少額でも良いのでなるべく早めに始めておきましょう。

例えば、現行の「つみたてNISA」で、投資枠の上限となっている年間40万円を20年間積立て続けると、800万円になります。

運用利回りが仮に3%と想定すると、収益は294万円になり、収益は非課税ですので、20年後には1,094万円が蓄積されていることになります。

運用利回りが2%だとしても、182 万円の収益で、982万円が蓄積されていることになります。

3%よりも高い利回りが獲得できれば、もっと貯まっていることになります。

この「つみたてNISA」は、2024年1月からの改正によって、年間120万円まで投資枠が拡大します。

年間120万円を20年間積み立て続ければ、それだけで2,400万円となり、年金2,000万円不足問題はクリアになります。

実際には、マイナスとなるリスクもありますが、投資利回りを考慮すると、更に大きな貯蓄額となることが期待できます。

金融庁が投資対象商品として厳選しているインデックスファンドへ投資し、毎月積み立てていく時間分散を行うことで、マイナスとなるリスクはかなり軽減されます。

生活費と年金受取額との乖離分をこうして貯まった資金を取り崩しながら老後の暮らしを計画することができます。

このように、長期間積み立てることで、大きな資金となりますので、「つみたてNISA」や「iDeCo」による資産形成は必須です。

➋インカム収入を生む資産を持つ

二つ目は、定期的な収入(インカム収入)を生み出す資産を持っておきたいです。

具体的には、高配当株式や賃貸不動産です。

このインカム収入と年金で生活費の確保ができれば、老後のお金の心配を大きく減らすことができます。

しかし、個別株式投資や不動産投資は、ややリスクが高く、専門的な知識やノウハウが必要です。

投資というよりも、ビジネスとして、覚悟を持って取り組む必要があります。

リスクがとても大きいと感じ、なかなか取り組めないという人もいるでしょう。

その場合は、➊の「つみたてNISA」による貯蓄と➌の個人ビジネスで収入を稼ぐことになります。

また、個別株や不動産でインカム収入を獲得できる場合でも、➊による貯蓄は併用しておきたいです。

こうした、他の資金源があれば、インカム収入を生活費に回すことなく、更に投資に回すことができ、複利の効果が期待できます。

更に、➌による個人ビジネスでも収入が入れば、老後のお金の心配はほとんどなくなり、定年前の早期退職も夢ではなくなります。

個別株式投資や不動産投資にビジネスとして、チャレンジする場合には、リスクを取りすぎることがないように、長期で少しずつ運用資産を積み上げていくことがコツです。

大きな資金を一気に投資するのではなく、少しずつリスクを抑えながら、投資していくのです。

少しずつ投資をしていくことで、損するリスクを回避するノウハウが蓄積していきます。

不動産投資で、いきなり初心者が、メガ大家を目指して、大きな借金をして大規模マンションに投資する手法がよく紹介されていますが、非常にリスクが高いやり方です。

なるべく借金は少なく、戸建て投資や小規模アパートから始めていくのが、リスクを抑えながら経験値を上げていくやり方です。

➌個人ビジネスで収入を稼ぐ

三つ目として、情報発信などの個人ビジネスで収入を得るというものです。

こうしたビジネスは、収益化するまでに時間がかかりますが、収益化できる仕組みが構築できれば、老後の収入源になります。

特に、情報ビジネスは、初期投資のコストがかからずに、参入が容易です。

その反面、誰でもできてしまうので、競争が激しいところもあります。

また、いろいろなやり方があり、手法が確立されていないため、安定的に収入を稼ぐ為には、相当の期間、試行錯誤を繰り返して、取り組む必要があります。

社会のニーズがあることに対して、貢献できる専門性を武器にノウハウを提供することで、競争が激しい中でも、ビジネスとして収益化していくことができます。

これまでのサラリーマンでの本業や、趣味などを通じて修得した専門性を活かして、社会貢献していくことになります。

自分の専門性や得意なことを活かせるので、後半人生のライフワークとして、取り組んでいくことができれば、充実感も得られます。

収益化をするまでに時間がかかるため、早めに始めたいところですが、情報発信をビジネスにする場合は、専門性が売りになるので、まずは専門性を身に付けることが先決です。

本業や趣味で身に付けた専門性を活かすことで、ビジネスにしていくのが一つのやり方です。

あるいは、まずは➋の個別株投資や不動産投資に取り組み、インカム収入を得るようになったら、身に付いた専門的なノウハウを発信するやり方もあります。

そうなると、➋のインカム収入に加えて、➌の個人ビジネス週収入も入る、強固な体制が構築されることになります。

➍雇用される

四つ目として、定年後も雇用延長でサラリーマンとして働く、あるいはアルバイトで収入を得るということも考えられます。

三つ目までの対策をとっていない場合に、この選択肢しかなくなります。

労働力を提供して、その対価として給与をもらうのですが、貴重な後半人生の大半の時間を勤め先に拘束されてしまうことになります。

また、それだけの貴重な時間を投入するのに、見返りの対価としての給料は少なくなることが想定されます。

まとめ

このように四つの対策が考えられますが、定年後に➍雇用される対策を取らざるをえない状況は回避したいです。

➊「つみたてNISA」や「IDeCo」で貯蓄する、➋インカム収入を生む資産を持つ、➌個人ビジネスで収入を稼ぐ、これらの対策を行って、お金の心配を減らしていきましょう。

特に➊の「つみたてNISA」や「iDeCo」を使った貯蓄は、➋や➌に取り組む場合も行った方が良いでしょう。

「つみたてNISA」は、国が年金2,000万円不足問題への解決手法の一つとして、2024年1月に制度改正を行います。

非課税となる投資枠が拡大し、使い勝手の良いものになりますので、活用しない手はないです。

そうして➊でリスクを抑えて資産形成していきながら、➋や➌に取り組んでいければ理想的です。