ライフシフト活動につながる情報共有です。
リスキリング(学び直し)に5年で1兆円
岸田首相が国会の所信表明演説でリスキリングに5年で一兆円を投じる計画であることを表明しました。リスキリングは学び直しを意味します。就職後にあらためて学び直し、スキルを高めた人材が成長産業に移って行くことで、国全体として生産性を高めていくことを意図しているようです。
また、そうすることによって、雇用が流動化し賃金も上昇することが狙えるとしています。企業間や産業間での労働移動の円滑化に向けた指針を来年6月までに取りまとめると岸田首相は話しています。今日の新聞やニュースではリスキリングという言葉が先行して報道されていますが、どうやら中身はまだこれからのようです。
キャリアアップではサラリーマンライフからは抜け出せない
このニュースを見て、まず感じたのはそうした国や企業が意図しているリスキリングは転職やキャリアアップのためのものであり、結局はサラリーマンとして働くためのスキルアップにしかならないのではないかということです。
もちろん、国の資金でデジタル分野の知識やスキルを学んで、フリーランスとして働けるようになれば良いと思います。転職やキャリアアップしても、サラリーマンライフからは抜け出せませんので、フリーランスになったり、個人ビジネスで稼げるように学ばないといけません。
また、雇用を流動化して賃金を上げていくと言っていますが、そうなっていくとこれまでは終身雇用を前提に低賃金だったからこそ確保されていた退職金が少なくなることが想定されます。一部のハイスペックな人たちの年俸が高騰し、企業の収支が厳しくなってくるからです。
金持ち父さんの教え
こうした国の動きとは関係なく、自分の身は自分で守るために学び続ける必要があります。
大ベストセラー、ロバートキヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』(2000年、筑摩書房)では、貧乏父さんと金持ち父さんの違いはお金の本質を勉強しているかどうかだと言っています。貧乏父さんは高学歴で良く学んでいるのですが、お金の本質を学んでいないのです。そして、金持ち父さんは重要なのは自分のビジネスを持つことだと言っています。
また、金持ちであり続けるためには学び続ける必要があるとも言っています。学びのポイントは以下の通りです。
- 専門を極めるのではなく、広く浅く学ぶ
雇われるのではなく、会社を持つ - 学ぶために働く
「いくら稼げるか」ではなく「何を学べるか」で仕事を探す - 長い目で見て学ぶ
人生の先の方まで見通してみる - 必要な技術を学び教える
専門的な技術の中でもっとも大事なのはセールスとマーケティング。その基本にあるのが他人と意思を疎通させるコミュニケーション能力。
ライフシフトは、生涯学び続けることでもあります。金持ち父さんになるために学ぶ方向を間違わないようにしたいです。