CPIショックでNYダウが大幅下落

今日の気になるニュースです。ライフシフト活動につながる気付きがありますように。

8月の米CPIが予測を上回る上昇率で株式売却加速

注目されていた8月の米国消費者物価指数(CPI)が発表されました。前年同月比の上昇率が8.3%となり、7月の8.5%上昇からは縮小したものの、市場予想の8.1%を上回る上昇でした。

これを受けて、今月20~21日の連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げが意識され、NYダウは前日比1,276ドル、3.9%下落しました。前回までのFOMCで2会合連続で0.75%の利上げとなっていましたが、次回は利上げペースが0.5%の鈍化になるかもしれないとの見方がありました。このCPIの発表により、やはり次回も0.75%の利上げになる見込みが強まりました

原油が下がってきており、ガソリン高も一服してきていたため今回のCPIは前年同月比8.1%程度と見込まれていました。ところが、資源価格の下落がモノやサービス物価に思いのほか影響しておらず、消費者物価の上昇が続いている結果となりました。

CPI上昇率の市場予測との乖離はそれほど大きくなかったものの、今後の景況感悪化を予想する投資家が多かったため、このCPI発表を機に売却が加速したと思われます。

為替は円安だが、日本の物価も上昇しており巻き戻しも意識しておく必要

為替は、日米金利差拡大が意識され144円台後半まで円安が進みました。

一方で、13日に日銀が発表した8月の企業物価指数は前年同月比9.0%上昇しています。7月から2か月連続の9.0%上昇で、1980年以来の上昇水準が継続しています。なかなか物価が上がらない日本でも、さすがに円安による輸入物価上昇の影響で物価が上がり始めていますので、日銀のゼロ金利解除による日米金利差拡大の巻き戻しも意識しておいた方が良さそうです。