差別化戦略でボロ戸建てを人気物件に

不動産ビジネスの情報共有です。

すんなりと入居決まりました

7月にリフォーム完成し募集開始していたガレージ付戸建について、入居申込がありました。順調に行けば9月半ばから入居となる予定です。

募集開始から2か月ほど掛かってしまいましたが、8月の夏休みが間に入っていましたし、条件を変えたり、募集のための特別な工夫を特にしているわけでもないので、割とすんなりと決まったと思います。

最初に購入した物件で空室が出たときは、募集サイトや募集チラシ(マイソク)を一から見直して、仲介業者さんに修正をお願いしたり、室内に見栄えのする家具等を置いてステージングしたり、写真を何回も撮りなおして綺麗に見えるように工夫したりとかなり手間を掛けました。

また、仲介会社さんと相談して、入居者さまの初期費用を減らしてその分、こちらが負担するというようなこともしました。以前にも書きましたが賃料を下げるよりも1~2か月分を負担して賃料維持する方が長期的には良いと考えてのことです。

関連記事
家賃設定

今回は、そうしたことをしなくても入居がすんなりと決まりましたので、上手くいったと思います。賃料設定は、周辺相場と比較して1.3倍ほどの水準ですが、内覧の希望は週2件ずつぐらいありました。

周辺相場の1.3倍の賃料で決める

家賃設定を下げるどころか、周辺よりも高く設定できた理由は何でしょうか。

  1. 物件の個性を活かした間取り
  2. 入居者ターゲットをイメージしたデザイン
  3. 設備は新品を入れ、居住の快適性を確保

1.物件の個性を活かした間取り

もともとは、1階部分は事務所として使用されていたため土間になっていました。そこをそのまま活かしてガレージにしました。シャッターもそのまま使っています。バイクガレージをイメージしていたのですが、実際には、内見に来た方は荷物置き場として考えられている方が多かったです。いずれにせよ、多様な用途に応えられるスペースとしてアピールできました。インターネットの募集サイトを見て、1階部分にこうしたガレージがあるのは珍しいと言って内覧を希望される方も多く、差別化戦略が成功したと言えます。

また、2階の居住部分は、もともと和室2部屋だったのですが、柱を残しながら壁の一部を抜いて洋室化し、広い1LDKとしました。構造はそのままに、1LDKとしたことでなかなか他の戸建て物件にはない間取りになったと思います。

2.入居者ターゲットをイメージしたデザイン

1階をガレージとしたことで、入居者ターゲットは、20~30代の独身男性に定めました。外壁の塗装は薄めのブラックで恰好いい感じにしました。また、室内はグレーとブラウンを貴重にシックな感じとし、こだわり派の男性が住んでいるイメージとしています。

3.設備は新品を入れ、居住の快適性を確保

風呂、トイレは新品を入れることで新築と変わらない居住快適性としました。トイレは温水洗浄便座ですし、給湯器も入れていますので追い炊き可能です。

洗濯機置き場は室内、キッチンも新品を入れています。キッチンは、部屋のデザインと合うようにシンプルで無骨ですがスタイリッシュな感じです。全室LED電球、TVモニターフォン、エアコン等も入れてます。

このようにある程度コストは掛けましたが、個性的で快適な住居となり、周辺物件と差別化することができました。賃料を高めに設定することで利回りも十分に確保しています。