家族が社長の法人を設立してその社長力を活かす

家族が社長になるとビジネス実践の場でメリットがある

個人ビジネスを進めるにあたって、法人を設立してビジネスを行ったほうが拡大スピードが上がります。

法人設立には、個人よりも有利な法人税制が適用されたり、経費計上できたりというメリットがあります。

また、サラリーマンが副業として始める場合には万が一、会社に知られても良いように家族を代表者として法人を設立すべきです。

実際に、奥さまやご両親のどちらかを社長にして法人を設立している方も多いのではないでしょうか。

こうした税制面や副業禁止の会社への対策として法人を設立するメリットはいろいろな書籍に書かれています。

ところが、ビジネスを実践していくにあたって家族を社長にしてその社長力を活かすことのメリットについては、書かれているものは少ないのではないでしょうか。

今日は、家族を社長にして、その社長力を活かすことについて書きます。

家族が個性を活かして社長力を発揮できることはたくさんある

家族がその個性を活かした社長力を発揮して、ビジネス拡大に貢献できることはたくさんあります。

  • 一緒に取り組んでもらい活動量が2倍になる
  • 決断は一人より二人の方がしやすい
  • 自分とは違うアイデアが出てくる
  • 個性や好きなことを活かす
  • 自分が苦手なところを補ってくれる
  • ビジネスへの共感を金融機関に語ってもらう

➊一緒に取り組んでもらい活動量が2倍になる

社長になることで、他人事ではなく、自分のこととして考えてくれるようになります。

単純に一緒に考えたり行動したりしてくれるだけで活動量が2倍になります。

一人で行うよりも2倍の活動量になる方がビジネスが進むのは当然のことです。

決断は一人より二人の方がしやすい

個人ビジネスを進めるにあたっては、自分で決断しなければなりません。

会社では、上司が決裁を仰ぎ、決断を委ねることができますが、個人ではそういうわけにはいきません。

判断に迷う場面が多くあります。その繰り返しと言っても良いでしょう。

また、個人ビジネスでは判断のスピードがカギになります。

会社では大手のために取引先も待ってくれるかもしれませんが、吹けば飛ぶような個人相手に待ってはくれません。即断即決が求められます。

そんなときに相談できる人や背中を押してくれる人がいると判断しやすくなります。

特に女性の方が肝が座っているところがあり、私も不動産ビジネスで最初の物件購入時には妻にだいぶ背中を押してもらいました。

➌自分とは違うアイデアが出てくる

一緒に暮らしていたり、血が繋がっていたりしても別人格ですから、自分とは考え方や発想が異なります。

自分ひとりでは気づかなかったことや思いつかなかったアイデアが出てきます。

不動産ビジネスは利回り計算や法律知識も大事ですが、実際には人の暮らしに関わることですので、非常に生活に密着しています。

最初の物件を購入したときに、物件資料を見て妻が目を付けたのがキッチンや設備を入れ替えた経歴があるところでした。

また、周辺に学校や買い物できるスーパー等の施設を良く見ていました。工場が近く賃貸希望者が多いのではないかとかバス停からの近さも見ていました。

このように生活に密着した視点は自分にはないものでしたので、購入判断の強力なサポートになりました。

また、空き家を再生する際に、1階部分をガレージにしてみては等のアイデアも妻からでてきたものでした。

常に生活に密着していて住まいと深くかかわっているからこそ出てくるアイデアはたくさんあると思います。

➍個性や好きなことを活かす

社長となった家族の個性や好きなことを活かすことができます。

私が最初に購入した物件では購入してすぐに空室が出て、原状回復をしなければならなくなりました。

想定外の出費であったため費用を抑えたいと考え、ある程度自分たちで原状回復を行うことにしました。

すると、妻がもともと簡単な家のリフォームをやりたいと思っていたらしく、とても楽しんでクロスの貼り替えやフロアカーペット貼りをDIYでやってくれました。

あるいは、インターネットでショッピングすることが好きな人は、簡単な設備や資材を全国からインターネットで探して安く調達することに楽しみを見出すかもしれません。

好きなことがビジネスと結びついて個性を発揮できると楽しく前向きに進んでいくことができます。

➎自分が苦手なところを補ってくれる

自分が不得意なことを家族は得意であるということがあると思います。

例えば、不動産業者さんやリフォーム業者さんとのやり取りにおいて、気遣いは女性の方が得意です。訪問する際には、手土産を持参する等により、コミュニケーションが円滑になることがあります。

あるいは、経理処理、スケジュール管理などの細かいことが苦手な場合に、家族が得意な場合もあると思います。

そうして、それぞれが得意なことを活かしてお互いに苦手な部分を補い合うことでビジネスが軌道に乗ってきます。

❻ビジネスへの共感を金融機関に語ってもらう

金融機関は、サラリーマンの副業として取り組む不動産ビジネスへの融資を敬遠しがちです。そうした金融機関には、社長である家族が本気で取り組んでいることを示すと融資の相談に乗ってもらえます。

不動産ビジネスを通じた地域貢献や環境保護等の思いは共感してくれる家族も多いのではないでしょうか。

そうして共感してくれたことを社長の思いとして金融機関に伝えていくのです。

事業としてサポートしたいと金融機関に思ってもらえたら、融資に近づきます。

まとめ

家族を社長にすることで、副業禁止の会社対策になること以上に重要なことは、その社長力を活かしてビジネス拡大に貢献してもらえるということです。

決断の背中を押してくれる、自分とは違うアイデアを出してくれる、個性や強みを活かしてサポートしてくれる、自分の苦手なところを補ってくれる等、家族を社長にすることのメリットは大きいです。

そのため、家族に一緒に取り組んでもらう必要があるので、まず家族に理解してもらい共感してもらうということがとても大事です。

家族を社長にした法人を設立してその社長力を活かし、ライフシフト活動の拡大スピードを上げていきましょう。

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