日本人監督の超積極采配で逆転勝利
サムライブルーがやってくれました。
強豪ドイツに逆転勝ちし、2022FIFAワールドカップの初戦を白星で飾りました。
特筆すべきは、森保一監督の積極的な采配です。
後半に入ってから、フォーメーションを変えて、前半の劣勢から攻勢に転じます。
そして、次々と攻撃的な選手を投入して絶対に点を取りに行くというメッセージを送ります。
この超積極采配に選手も応えました。
これだけの執念の采配は日本人監督ならではのものと感じます。
Jリーグ創設後30年という長い時間を経て、これだけの采配ができる監督が日本人から出てきたといったところでしょうか。
長い時間をかけてコツコツと継続していくことの重要さをあらためて認識しました。
日本サッカーの成長過程はビジネスにも通じる
Jリーグ創設後のここまでの歩みは、ビジネスにおいても重要なことを示唆してくれています。
まずは、既に結果を出している先人から学んでいく。
そして、オリジナリティーを出して、競争力を高めていく。
困難に直面しても知恵を絞って打開していく。
こうしたことを、Jリーグ創設後30年をかけて築き上げてきたのではないでしょうか。
ドイツ戦を勝利に導いたチーム力は、一朝一夕にできるものではなく、Jリーグ創設からの長い歴史の積み重ねの成果だと感じます。
出来ている人を模倣する
Jリーグ創設時には、南米や欧州から名選手が多くやってきました。
サッカーの後進国だった日本は、強豪国の名選手から多くを学びました。
また、監督も外国人監督が多かったように思います。
日本代表の監督もオフト、トルシエ、ジーコ、オシム、ザッケローニと海外から招集してきました。
まずは、先に実績を残している先輩から学び、素直に取り入れていく。
初期段階では、自己流ではなくしっかりと学んで真似ていくことが大事です。
強みを生かしてオリジナリティーを出していく
サッカーは不思議なものでその国のカルチャーや国民性がプレースタイルに表れます。
日本人は、勤勉、謙虚、協調性があるといったところが特徴です。
そういった長所が、サッカーの世界ではこれまではむしろ消極的と捉えられ弱点とされてきました。
シュートを打たずにゴール前でパスを選択するシーンが強調して報じられてきました。
しかし、ドイツ戦ではこうした国民性をむしろワードワークの守備力として発揮したと思います。
後半に攻撃的な布陣に積極的に交代していき、5人の交代枠を早々に使いきってしまいます。
交代枠を全部使いきった後に怪我明けの富安選手が足をつるアクシデントがありました。
どうなることかとヒヤヒヤしましたが、攻撃的な選手たちも一体となってディフェンスをして、しっかりと守りきりました。
勤勉で謙虚な国民性を強みとして活かして、攻撃的な選手でも90分間ハードワークで守るスタイルを見せてくれました。
また、世界の中では小柄で不利になる面もありますが、強みであるスピードを活かして、前からディフェンスしてカウンターを仕掛ける攻撃スタイルも特徴かと思います。
自分の強みを活かしてオリジナリティーを出して競争力としていく。
弱みと思われていたところは、強みの裏返しでもあり、弱みを強みに変えていく。
こうしたところもビジネスに通じるところがあります。
知恵を絞って打開していく
最後に、やはりドイツ戦は森保監督の采配が素晴らしかったと思います。
前半はほぼ一方的でしたが、知恵を絞って後半にはフォーメーションを変えて打開しました。
なんとかしようという執念が見ていても伝わってきました。
フォーメーション変更はリスクを伴うものですが、リスクを取って逆転のために行動を起こしたのです。
ビジネスでも、現状を分析して手を打っていくことが重要です。
そして、気づいたアイデアをリスクを取って実際に行動に移していく。
そうして、行動によって現状を打破していくことが重要です。
まとめ
ドイツ戦の逆転勝利からは、日本サッカーのJリーグ創設後30年の成長過程が凝縮されていたように感じます。
こうした成長過程はビジネスにも通じるものではないでしょうか。
私達も、実績を残している先輩から学ぶこと、自分を信じて強みをオリジナリティーとしていくこと、知恵を絞って行動に移し現状を打開していくことは是非、参考にしてサプライズを起こしていきたいですね。