不動産業者さんとのコミュニケーションには知識武装が不可欠
不動産ビジネスを始める際にネックとなるのが、不動産業者さんとのコミュニケーションです。
この業界、一癖も二癖もある人たちばかりです。
残念ながら、中には必ずしもカスタマーファーストではない業者さんもいますので、騙されないように知識武装する必要があります。
騙すというのは言い過ぎなところもありますが、こちらの利益よりも自分たちの利益を優先することはこの業界では当たり前のことです。
ビジネスですから当然ではあるのですが、顧客重視志向が浸透している現代社会に慣れているとだいぶ感覚が異なりますので注意が必要です。
そんな空気は、不動産業者さんとのコミュニケーションの中で伝わってきますので、何回かやり取りしている中で嫌になってしまい物件購入が進まないというケースも多いのではないでしょうか。
不動産業界に利益をむしり取られずに自分の利益も確保するためには、こちらも知識武装することが必要です。
「買える大家さん」になってWin-Winの関係を築く
一方で、あまりにも警戒しすぎてリスク回避的な言動ばかりしていると業者さんからは面倒くさがられます。
ある程度、リスクをとって「買える大家さん」であることを示すためにもリスクについて知っておくことが重要です。
リスクをわかっていながらそのリスクはとれるという姿勢を伝えていくことで不動産業者さんとWin-Winの関係を築くことができます。
「買える大家さん」になるためにも、知識武装は絶対に必要なことなのです。
不動産ビジネス関連本から10冊を厳選
不動産ビジネスを始める際には、100冊は関連本を読むべきと言われています。
私は、宅建士の試験に合格していましたが、実務経験はなかったので、本や動画、有料講座で知識を吸収しました。
時間短縮のため動画や有料講座を活用しましたが、それでも本も50冊は読んだと思います。
今日は、特に不動産ビジネスを始める初期段階で読むべき教科書的な良書をご紹介したいと思います。
他にもご紹介したい本はたくさんあるのですが、私が読んだ中で、これから不動産ビジネスを始める人が読むべき10冊を厳選しました。
➊『初心者から経験者まですべての段階で差がつく不動産投資最強の教科書』 鈴木宏史(東洋経済新報社)
不動産鑑定士であり不動産投資家でもある著者が不動産ビジネスについて、わかりやすく解説しています。読みやすく入門的な一冊です。私も最初に読んだ本です。
➋『不動産投資 一棟目の教科書』長岐隆弘・一般社団法人不動産投資家育成協会(自由国民社)
不動産投資について、体系的にまとめられています。物件調査や周辺家賃相場の調べ方などわかりやすく書かれていますのでまさに1棟目の教科書的な一冊です。
➌『最速で億を稼ぐ 不動産投資 [成功の原理原則]』木下たかゆき(ぱる出版)
メガ大家として有名な著者が、金融機関開拓、買うべき物件等不動産投資の原理原則について書いています。特にマインドセットに重きを置いていて、不動産ビジネスをこれから始める人には必読の書です。
➍『改訂版 はじめての不動産投資 成功の法則』藤原正明(幻冬舎)
今ではテレビのCMでもお馴染みの大和財託社長による不動産投資実践編です。より専門的で実践的な一冊です。キャッシュフロー計算や収益シミュレーションの仕方を具体的に説明されています。
➎『20代で億を稼ぐ!』藤山大二郎(ぱる出版)
貯金なしサラリーマンから不動産投資を始めて、NSアセットマネジメントの創業者となる著者が不動産投資を拡大する過程が書かれています。金融機関開拓の手法等について具体的に書かれています。
❻『50万円の元手を月収50万円に変える不動産投資法』小嶌大介(ぱる出版)
ボロ戸建の再生を考える場合には、この一冊です。貯金もほぼなく、年収も高くない
サラリーマンだった著者が工夫してボロ戸建を再生し、高利回り物件とすることで拡大していく過程が書かれています。
❼『NOをYESに変える「不動産投資」最強融資術』安藤新之助(ぱる出版)
不動産ビジネスの鍵を握る金融機関開拓の手法が詳しく書かれています。金融機関へのアポ入れや担当者が稟議を書きやすいように資料を整えて準備することについて説明されています。
❽『空き家・古家 不動産投資で利益をつくる』大熊重之(フォレスト出版)
空き家は全国に800万戸以上あり、空き家の再生は我が国が抱える課題となっています。空き家を購入する妙味や、リフォーム、再生の事例について書かれています。
❾『35歳までに現金1億円を作る入口戦略 不動産投資術』ひろや(ぱる出版)
元公務員の著者が不動産投資で1億円を作る過程が書かれています。売却を組み合わせて拡大していく手法について、具体的に書かれています。
❿『不動産投資は空室物件を満室にして超高値で売りなさい』尾嶋健信(ぱる出版)
不動産を購入した後に、空室を避けることはできません。空室になった場合に、すぐに入居付けできるノウハウが書かれています。空室になっても入居付けの工夫により、満室にできることがわかっていれば過剰に空室リスクを気にしなくなります。
番外 『正直不動産』 1~15巻 大谷あきら(小学館)
ご存じ、NHKドラマにもなった大人気漫画です。不動産業界への豊富な取材により、業界のリアルな実態が描かれています。
海千山千の業界の中で、正直営業に舵を切ることを決断する主人公やクライアントファーストを実践する新人社員に大変共感できます。
まとめ
不動産ビジネスで「買える大家さん」となっていくためには、不動産業者さんとコミュニケーションできる知識が必要になります。
今は、多くの書籍が出ていますが、不動産投資に正解はなく、いろんなことが書かれていて、何が正しいのかわからなくなってきます。
そのため、100冊読んで、傾向を自分で整理して自分の投資スタイルに合ったものを探っていくという作業が必要になるのです。
入門編としてある程度、厳選した10冊をご紹介しましたので、ここから更に情報を収集して、自分に合うスタイルを見つけて欲しいと思います。